リカバリーについて
VAIOの動作が不安定になったときや、VAIOの問題を解決できない場合は、「リカバリー」を行ってください。お使いの機種の状態にあわせて、以下のリカバリー方法を選択することができます。
- CドライブのOSを初期化するが、初期化前の主要な設定や個人データなどを保持したままにする。
- CドライブのOSを初期化し、お買い上げ時の設定に戻す。
- リカバリーメディアを使って、ハードディスクまたはSSDの内容をお買い上げ時の状態に戻す。
リカバリー時に保持されるデータについて詳しくは、「ファイルや設定を保持してリカバリーする」をご覧ください。
リカバリーが必要なときとは
- VAIOの動作が不安定になったとき
- コンピューターウイルスに感染し、VAIOが起動できなくなったとき
- 何を行ってもVAIOの問題を解決できないとき
リカバリーメディアの必要性
リカバリーメディアは、VAIOのハードディスクまたはSSDの内容をお買い上げ時の状態に戻すときに使用します。
ご注意
- リカバリーメディアはVAIOに付属していないため、VAIOをお買い上げ後、必ず作成してください。リカバリーメディアを作成していないと、リカバリーメディアの購入や、有償による修理が必要となる場合がありますので、必ず事前にリカバリーメディアを作成してください。
- VAIOは、リカバリーメディアを使用しなくても、VAIOのドライブからリカバリーすることができますが、下記のような操作を行った場合にドライブの情報を書き換えてしまい、リカバリーできなくなることがあります。このような場合はリカバリーメディアが必要になります。
- パーティションを操作するアプリを使用する
- お買い上げ時以外のOSをインストールする
- Windowsのシステムファイルを誤って削除する
リカバリーを行う前に
リカバリーの前に、以下の注意事項をよくお読みください。
リカバリー時のご注意
- Windowsが起動しなくなったときや、下記のような操作を行ったときに、リカバリーメディアを使ったリカバリーが必要になる場合があります。
リカバリーメディアを作成していないと、リカバリーメディアの購入や有償による修理が必要となりますので、必ず事前にリカバリーメディアを作成してください。
- ハードディスクまたはSSDの領域を操作するアプリを使って、パーティション情報を変更する
- お買い上げ時以外のOSをインストールする
- Windowsのシステムファイルを誤って削除した
- 個人データをすべて削除してVAIOをリカバリーした場合、それ以前にハードディスクまたはSSD上にあったファイルはすべて消えてしまいます。また、ご自分で変更された設定は、すべてお買い上げ時の設定に戻ります。
リカバリーする前に、大切なデータは必ずバックアップをとってください。
ただし、個人用ファイルを保持してリカバリーを実行した場合は、主要な設定や個人データなどは保持されます。保持されるデータについて詳しくは、「リカバリー後に保持されるデータについて」をご覧ください。
- 電源以外の、リカバリーに必要のない周辺機器をはずしてから作業を行ってください。周辺機器は、リカバリーが終わったあとに再び接続してください。
- リカバリーするときは、必ず電源に接続して行ってください。
著作権保護されている音楽データなどをバックアップする際のご注意
著作権保護されているデータ(音楽再生アプリで管理している音楽データ)をバックアップするために、これらのデータを取り込んだ時に使用したアプリの専用バックアップツールが用意されている場合があります。
VAIOをリカバリーする場合、これらのデータはあらかじめ専用バックアップツールを使ってバックアップしてください。
専用バックアップツールをお使いにならずに、VAIOをリカバリーし、データを復元しても、著作権保護されているデータは復元できない場合がありますのでご注意ください。
リカバリーメディアを作成する
以下の手順に従ってリカバリーメディアを作成してください。作成したリカバリーメディアはお使いのVAIOでのみ使用できます。
リカバリーメディアとしては、USBメモリーを使用できます。
ご注意
- USBメモリーは、16 GB以上の容量のものをお使いください。
- CD/DVDなどのディスクを使用して、リカバリーメディアを作成することはできません。
- リカバリーメディアを作成すると、USBメモリーに保存されているすべてのデータは消去されます。空のUSBメモリーを使用するか、重要なデータが入っている場合は、リカバリーメディアを作成する前に別の場所に保存してください。
- タスクバー上の検索ボックスで「回復ドライブ」を検索して表示する。
- [回復ドライブの作成]を選択する。
ご注意
[システムファイルを回復ドライブにバックアップします]チェックボックスにチェックが付いていることを確認してください。
以降、画面の指示に従って操作してください。
ご注意
- リカバリーメディア作成の失敗の原因になる場合がありますので、作成中はメディアを取りはずさないでください。
- リカバリーメディアを作成したあとは、ほかのデータを追加で書き込まないでください。
- 作成したリカバリーメディアは、なくさないよう大切に保管してください。
ファイルや設定を保持してリカバリーする
主要な設定や個人データなどを保持したままOSを再インストールします。以下の手順で実行してください。
ご注意
BitLockerドライブ暗号化をご使用の場合は、BitLocker回復キーの入力が必要になります。
- (スタート)- (設定)-[システム]ー[回復]を選択する。
- 「このPCをリセット」の[PCをリセットする]を選択する。
- 「オプションを選択してください」と表示されるので、[個人用ファイルを保持する]を選択する。
以降、画面の指示に従って操作してください。
ご注意
VAIOの電源を入れても正常にWindowsが起動しないときは、「自動修復」画面が表示されます。その場合は、[詳細オプション]-[トラブルシューティング]-[この PC を初期状態に戻す]を選択し、上記の手順3に進んでください。ただし、Windowsのシステムファイルが破損している場合、正常にリカバリーできないことがあります。
リカバリー後に保持されるデータについて
個人用ファイルを保持してリカバリーを行った場合、以下の設定やファイルは残ります。
- ライブラリの設定
- 作成したユーザーアカウントとグループメンバシップ
- ドメインの設定
- Windows Updateの設定
- スタート画面やロック画面の背景
- 国際対応の設定
- ワイヤレスネットワーク プロファイル
- Windowsセットアップ時に行ったすべての設定
ご注意
- 以下の設定やファイルは、個人用ファイルを保持してリカバリーを行った後も削除されます。
- ユーザーがインストールしたアプリ
- ¥Users¥< ユーザー名 > ¥AppData
- 復元ポイントやバックアップ設定
- 音楽再生アプリで管理している音楽データや、デジタル放送のデータなど、著作権保護されているデータは、リカバリー実行後に以前と同じ場所に保存されていても、利用できない場合があります。
それぞれのアプリの指示がある場合は、そちらに従ってください。
- お買い上げ時にインストールされていたアプリやWindowsストアからインストールしたアプリは、お客様ご自身で購入したものを含め、リカバリー実行後も保存されますが、購入後にインストールしたデスクトップアプリは削除されます。
ファイルや設定をすべて削除してリカバリーする
個人用ファイルをすべて削除し、VAIOをお買い上げ時の状態に戻します。
- (スタート)- (設定)-[システム]ー[回復]を選択する。
- 「このPCをリセット」の[PCをリセットする]を選択する。
- 「オプションを選択してください」と表示されるので、[すべて削除する]を選択する。
以降、画面の指示に従って操作してください。
ご注意
VAIOの電源を入れても正常にWindowsが起動しないときは、「自動修復」画面が表示されます。その場合は、[詳細オプション]-[トラブルシューティング]-[この PC を初期状態に戻す]を選択し、上記の手順3に進んでください。ただし、Windowsのシステムファイルが破損している場合、正常にリカバリーできないことがあります。
リカバリーメディアを使ってリカバリーする
VAIOのC:ドライブのデータが破損してしまっている場合は、リカバリーメディアを使ってリカバリーを行ってください。ただし、ドライブからリカバリーするよりも時間がかかります。
ご注意
VAIOの電源を入れてもWindowsが起動しない場合は、VAIO本体のUSB端子にリカバリーメディアを挿入してからいったん電源を切り、手順3から操作してください。
- VAIOの電源が入っている状態で、VAIO本体のUSB端子にリカバリーメディアを挿入する。
- (スタート)- (電源)-[シャットダウン]を選択する。
VAIOが完全にシャットダウンします。
- F3キーまたはF4キーを押しながら 電源ボタンを押して、「VAIO レスキューモード」画面が表示されたら、[USB メモリーやディスクから起動]を選択する。
- 「キーボード レイアウトの選択」画面で[Microsoft IME]を選択する。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、[ドライブから回復する]を選択する。
- 以降、画面の指示に従って操作する。
ヒント
リカバリーに失敗する場合は、別のUSB端子に挿入してもう一度リカバリーを行ってください。